【2026最新】EC広告代理店の選び方7選!費用相場からおすすめの見極め方まで解説

更新日:2026/05/25
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弊社はECモールを中心として、売上向上に向けたサービスを展開しています。

本記事では、日々の業務で培ったノウハウから、EC広告代理店の選び方について徹底的に解説をしていきます。

EC事業を運営する中で「広告を出しているのに思うような成果が出ない」「広告代理店に依頼したいけれど、どこを選べばいいかわからない」といった悩みを抱えている店舗様も少なくないのではないでしょうか?

EC市場の競争が年々激化する中、広告運用のパートナー選びは売上を大きく左右する重要な意思決定です。本記事ではEC広告代理店の基礎知識から費用相場、失敗しない選び方のポイント7つ、さらにはよくある失敗パターンと回避策まで網羅的にカバーしていますので、ぜひ最後までご覧ください!

Finnerでは成果が実証されたノウハウ・経験にもとづいて、EC戦略立案から施策実行の代行までご支援しています。EC領域でお悩みの方はお気軽にご相談ください。

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目次

EC広告代理店とは?役割と依頼できる業務範囲

まずはEC広告代理店がどのような存在なのか、基本的な役割と依頼できる業務範囲を整理していきましょう。

EC広告代理店の定義と基本的な役割

EC広告代理店とは、ECサイトやECモール店舗の広告戦略立案・運用・効果測定を代行する専門会社のことです。自社EC(Shopifyなど)向けのGoogle広告やMeta広告の運用だけでなく、楽天市場のRPP広告やAmazonのスポンサープロダクト広告といったモール内広告に対応している会社も含まれます。

EC広告代理店の基本的な役割は、広告主であるEC事業者に代わって「どの広告媒体に」「どのくらいの予算を」「どのターゲットに向けて」配信するかを設計し、実行・改善のPDCAを回すことです。単に広告を出稿するだけではなく、売上に直結するKPI設計や商品ページの改善提案まで踏み込んで支援する代理店も増えています。

依頼できる業務範囲

EC広告代理店に依頼できる業務範囲は、会社によって異なりますが、一般的には以下のような業務をカバーしています。

  • 広告戦略の立案:ターゲット設定、媒体選定、予算配分、KPI設計
  • 広告クリエイティブ制作:バナー画像、広告文、動画素材の作成
  • 広告運用:入札調整、キーワード管理、ターゲティング最適化
  • 効果測定・分析レポート:ROAS・CPA・CVRなど各種指標の分析と改善提案
  • 商品ページ・LP改善提案:広告との整合性を考慮した遷移先の最適化

中にはSNS運用やCRM施策の設計、商品ページの制作代行まで対応する広告代理店もあり、依頼範囲は広告運用だけにとどまりません。自社が求める支援範囲を明確にした上で、それに対応できる代理店を選ぶことが重要です。

EC広告代理店と「ECコンサル会社」「運営代行会社」の違い

EC広告代理店と似たサービスに「ECコンサルティング会社」や「EC運営代行会社」がありますが、それぞれ得意領域と業務範囲が異なります。

種類 主な業務範囲 こんな方におすすめ
EC広告代理店 広告戦略立案・運用・クリエイティブ制作・効果測定 広告運用を専門家に任せて費用対効果を最大化したい方
ECコンサル会社 戦略設計・KPI管理・施策提案・広告運用アドバイス 広告だけでなく店舗全体の売上改善をアドバイスしてほしい方
EC運営代行会社 商品登録・ページ制作・受注処理・広告運用・カスタマー対応 EC運営全般を丸ごと外注したい方

最近はこれらの境界が曖昧になりつつあり、広告運用だけでなくコンサルティングや運営代行まで一気通貫で対応する会社も増えています。「広告だけ見てほしい」のか「売上改善全体を任せたい」のかによって、選ぶべきパートナーの種類が変わってくるため、自社のニーズを事前に整理しておくことが大切です。

※関連記事:【比較表DL可】ECコンサルおすすめ企業 32選 | ECのプロが概要や選定方法もご紹介

広告運用の改善、自社だけで回しきれていますか?

Finnerでは広告運用の改善から売上戦略の設計まで一気通貫でご支援しています。弊社がご支援した家電メーカー様では、検索語句レポートの徹底分析とキーワードポートフォリオの再設計により、Amazon広告のACoSを42%から19%へ半減以下に改善した実績がございます(※社名非公開)。

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EC広告の主な種類と特徴

EC広告代理店を選ぶ前に、まずはEC事業で活用される主な広告の種類を理解しておきましょう。広告の種類によって得意な代理店が異なるため、自社に必要な広告メニューを把握しておくことが代理店選定の前提条件になります。

リスティング広告(Google広告・Yahoo!広告)

リスティング広告は、GoogleやYahoo!の検索結果ページに表示されるテキスト形式の広告です。ユーザーが検索したキーワードに連動して表示されるため、「今すぐ買いたい」という購買意欲の高いユーザーにアプローチできることが最大の強みです。

EC事業においては、自社ECサイトへの集客手段として最も一般的な広告手法のひとつであり、CPCが比較的コントロールしやすいため少額からの運用開始にも向いています。

SNS広告(Meta広告・Instagram広告・LINE広告)

Meta広告(Facebook・Instagram)やLINE広告は、ユーザーの興味関心や行動履歴に基づいたターゲティングが可能な広告です。検索行動を起こしていない潜在顧客へのアプローチに優れており、特にアパレルやコスメなどビジュアル訴求が効果的な商材との相性が良いです。

また、リターゲティング配信を組み合わせることで、一度ECサイトを訪問したが購入に至らなかったユーザーに再度アプローチすることも可能です。

※関連記事:【2026最新】EC事業者向けMeta広告完全ガイド Facebook・インスタ活用法を解説!

ECモール内広告(楽天RPP・Amazon SP広告・Yahoo!アイテムマッチ等)

楽天市場・Amazon・Yahoo!ショッピングなどのECモール内で配信される広告です。モール内で商品を探しているユーザーに直接アプローチできるため、購買意欲が非常に高いユーザーへのリーチが可能です。

モール内広告は、各モール独自の管理画面や入札ロジックを持っており、Google広告やMeta広告とは運用ノウハウが大きく異なります。そのため、モール広告の運用実績がある代理店かどうかは選定時の重要な判断基準になります。

ディスプレイ広告・リターゲティング広告

ディスプレイ広告は、Webサイトやアプリ上の広告枠に画像・動画形式で表示される広告です。ブランド認知の拡大や、商品の視覚的な訴求に効果を発揮します。

中でもリターゲティング広告は、自社ECサイトを訪問済みのユーザーに対して再度広告を配信する手法で、カート放棄したユーザーへの再アプローチなどに活用されます。EC事業においてはCVR向上に直結する施策として多くの事業者が活用しています。

アフィリエイト広告

アフィリエイト広告は、ブロガーやメディア運営者などのアフィリエイターが自身のサイトやSNSで商品を紹介し、そこから購入や会員登録が発生した場合にのみ費用が発生する成果報酬型の広告です。

初期費用を抑えられるメリットがある一方で、広告の掲載先やクリエイティブのコントロールが難しいという側面もあります。ASP(アフィリエイトサービスプロバイダ)を介して運用するのが一般的です。

動画広告(YouTube広告等)

YouTube広告をはじめとする動画広告は、商品の使用感やブランドの世界観を直感的に伝えられることが強みです。EC事業においては、特に化粧品・食品・ガジェットなど「実際に使っている様子」が購買判断に影響する商材で効果を発揮します。

Amazonのスポンサーブランド動画広告やMeta広告のリール動画広告など、ECプラットフォーム上でも動画フォーマットの活用が拡大しています。

荻野勇斗 一言コメント Finner株式会社 代表取締役 荻野勇斗 500店舗以上のEC支援実績
EC広告を選ぶ際に最も多い誤解が「Google広告やMeta広告だけやれば十分」という考え方です。モール出店をしているのであれば、まずモール内広告で購買意欲の高いユーザーを確実に取り込み、その上でGoogle広告やSNS広告で認知を広げるのが費用対効果の高い順序です。弊社の支援経験では、この優先順位を間違えて広告費を無駄にしているケースが非常に多いと感じています。

EC広告代理店に依頼するメリット5つ

EC広告の運用を代理店に依頼することで、自社だけでは得られない多くのメリットがあります。それぞれ解説していきます。

専門知識とノウハウを即座に活用できる

EC広告の運用には、広告媒体ごとの仕様理解、入札ロジックの把握、キーワード設計、クリエイティブの最適化など、専門的な知識とノウハウが求められます。これらを自社でゼロから習得するには相当な時間とコストがかかりますが、広告代理店に依頼すれば即座にプロの知見を活用できます。

特にECモール広告は、楽天市場・Amazon・Yahoo!ショッピングそれぞれで管理画面や入札方式が異なるため、複数モールに出店している場合はモール横断の運用知見を持つ代理店の存在が大きな武器になります。

広告運用にかかる社内工数を大幅に削減できる

EC広告の運用は、入札調整やキーワードの追加・除外、レポート分析、クリエイティブの更新など、日々の細かなオペレーションの積み重ねです。これらの業務を自社スタッフが担うと、商品開発や顧客対応などコア業務に割く時間が圧迫されてしまいます。

代理店に広告運用を外注することで、社内リソースを本来注力すべき業務に集中させることができます。

最新の広告媒体・技術トレンドを常にキャッチアップできる

EC広告の世界は変化が激しく、Google広告のアルゴリズム変更、Meta広告のCookie規制対応、楽天RPPの仕様変更など、常に最新情報をキャッチアップし続ける必要があります。

広告代理店は複数のクライアントの運用を通じて日々最新の情報に触れているため、自社だけでは追いきれないトレンドの変化にも迅速に対応してもらえます。

第三者視点による客観的な分析と改善提案が得られる

自社だけで広告運用を行っていると、どうしても社内の常識や慣れに引っ張られ、客観的な分析や改善が難しくなることがあります。

広告代理店は多くのEC事業者を支援してきた経験から、競合他社の動向や業界のベンチマークと比較した上で改善提案を行えます。自社では気づけなかったボトルネックが発見されることも少なくありません。

複数媒体の横断運用で広告費の最適配分ができる

EC事業では、モール内広告・リスティング広告・SNS広告・リターゲティング広告など、複数の広告媒体を組み合わせて運用するケースが一般的です。しかし、各媒体のROASやCPAを横断的に比較し、限られた広告予算をどの媒体にどう配分するかを最適化するのは、非常に高度な判断が求められます。

広告代理店は複数媒体の運用データを一元管理し、最も費用対効果の高い配分を設計できるため、広告費全体のROIを最大化できる可能性が高まります。

※関連記事:【2026最新】EC広告費・ROASの考え方とは?目標設定から改善方法まで徹底解説!

EC広告代理店に依頼するデメリット・注意点3つ

EC広告代理店への依頼にはメリットが多い一方で、事前に把握しておくべきデメリットや注意点もあります。

代行手数料・初期費用が発生する

広告代理店に依頼する以上、広告費そのものに加えて代行手数料が発生します。手数料の相場は後述しますが、広告費の15〜20%が一般的です。この手数料を「コスト」と見るか「投資」と見るかは、代理店の運用品質次第です。

自社で運用した場合の人件費・教育費・機会損失と比較し、トータルで費用対効果が合うかどうかを判断することが重要です。

自社に広告運用のノウハウが蓄積しにくい

広告運用をすべて代理店に任せてしまうと、自社にノウハウが残りにくいというデメリットがあります。将来的にインハウス化(社内運用への切り替え)を検討している場合は、代理店からの定期的なレポート共有やナレッジトランスファーの体制が整っているかを事前に確認しておきましょう。

兼任でも良いので広告運用の担当者を社内に配置し、代理店のレポートを自社内に展開する仕組みを作っておくことをおすすめします。

施策の変更・微調整にタイムラグが生じやすい

自社で運用している場合はリアルタイムに入札調整やクリエイティブ変更ができますが、代理店に依頼している場合は依頼→確認→実行のステップを経るため、どうしてもタイムラグが発生します。

特にセール期間中やイベント時など、スピード感のある対応が求められる場面では、代理店のレスポンス速度や対応体制が重要になります。担当者が専任なのか、チャットやSlackなど即時連絡できる手段があるかを確認しておくと安心です。

EC広告代理店の費用相場と料金体系

EC広告代理店を選ぶ際に最も気になるポイントのひとつが費用です。ここでは代表的な料金体系とそれぞれの相場、メリット・デメリットを整理していきます。

手数料型(広告費の◯%)の仕組みと相場

最も一般的な料金体系が、広告費の一定割合を手数料として支払う方式です。相場は広告運用費の15〜20%が業界標準です。たとえば月間の広告費が100万円の場合、代行手数料は15万〜20万円程度になります。

広告費が大きくなるほど手数料の絶対額も増えるため、広告予算が大きい事業者は手数料率の交渉を行うケースも珍しくありません。

固定報酬型の仕組みと相場

月額固定の報酬を支払う方式です。相場は月額10万〜50万円程度で、業務範囲や対応媒体数によって変動します。毎月の費用が一定のため予算管理がしやすいというメリットがありますが、広告費が少額の場合は割高に感じることもあります。

成果報酬型の仕組みと相場

売上やコンバージョン数など、成果に応じて報酬が発生する方式です。成果が出なければ費用がかからないためリスクを抑えやすい反面、成果が出た際の報酬率は高めに設定されるのが一般的です。

また、成果の定義が曖昧だとトラブルにつながるため、契約前に「何をもって成果とするか」を明確に合意しておくことが不可欠です。

初期費用・最低出稿金額の目安

初期費用は3万〜5万円が相場ですが、初期費用無料を打ち出している代理店も増えています。また、最低出稿金額を設定している代理店もあり、月額30万〜50万円以上が最低ラインというケースが少なくありません。

月間の広告予算が数万円〜10万円程度の小規模事業者の場合は、対応可能な代理店が限られるため、事前に最低出稿金額を確認しておくことが重要です。

費用体系ごとのメリット・デメリット比較表

料金体系 費用相場 メリット デメリット
手数料型 広告費の15〜20% 広告費が少ない時期はコストも低い 広告費増加に伴い手数料額が膨らむ
固定報酬型 月額10万〜50万円 予算管理がしやすい 広告費が少ない場合は割高になる
成果報酬型 成果に応じて変動 成果が出なければ費用が発生しない 成果報酬率が高く設定されやすい
成果の定義でトラブルの可能性

弊社が500店舗以上のEC支援を行ってきた中で感じるのは、料金体系の安さだけで代理店を選ぶのは非常にリスクが高いということです。手数料が安くても運用品質が低ければROASは悪化しますし、結果的に広告費全体の無駄遣いにつながります。費用だけでなく「その費用に対してどのような成果を出してくれるか」という視点で評価することが大切です。

失敗しないEC広告代理店の選び方7つのポイント

ここからが本記事の核心です。EC広告代理店を選ぶ際に必ずチェックすべき7つのポイントを、弊社の支援経験も踏まえながら解説していきます。

1. 自社と同業種・同商材の支援実績があるか

EC広告の運用は、取り扱う商材やジャンルによって最適な戦略が大きく異なります。たとえば化粧品と家電では、効果的なキーワード設計やクリエイティブのアプローチがまったく違います。

そのため、代理店を選ぶ際は「自社と同じ業種・商材カテゴリでの支援実績があるか」を必ず確認しましょう。過去の成功事例を聞いた際に、具体的な数値(ROASの改善幅、売上の伸び率など)を提示できる代理店は信頼性が高いと言えます。

弊社の支援事例では、フードブランド「2foods」を展開する株式会社TWO様のAmazon広告運用において、事業KPIに即した広告設計を行い、開始1ヶ月で売上に良い変化が出た実績がございます。「広告を回すこと」自体ではなく、「事業を成長させるための広告運用」という考え方を代理店と共有できるかどうかが重要です。

事業を成長させるための伴走パートナー|株式会社TWO様 支援事例

2. ECモール広告の運用実績があるか

Google広告やMeta広告の運用に強い広告代理店は多いですが、楽天RPP広告やAmazonスポンサー広告などのモール内広告にも精通しているかどうかは別の話です。

モール内広告は、各モール独自の検索アルゴリズムや入札ロジック、イベント連動の広告戦略など、モール特有のノウハウが必要です。ECモールに出店している事業者であれば、モール広告の運用実績があるかどうかは選定時の最重要チェックポイントのひとつです。

弊社がご支援した健康食品メーカー様では、他社の代理店に広告運用を任せていたものの成果が伸び悩み、Finnerに切り替えた結果、Amazon売上が約1.8倍に伸長した事例がございます。切り替えの決め手は、商品ごとの広告設計を整理し直し、広告だけでなくFBAを含む運営体制まで一気通貫で見直したことでした(※社名非公開)。

3. レポート内容・報告頻度が明確に定められているか

広告運用を代理店に任せる以上、定期的なレポートと改善提案がなければ成果を正しく把握できません。レポートの内容(どの指標を報告するか)、報告の頻度(月次・隔週・週次)、報告手段(オンライン会議・メール・チャット)が契約前に明確になっているかを確認しましょう。

「レポートは提出するが、改善提案はついてこない」という代理店も存在します。数値の報告だけでなく、次のアクションにつながる改善提案がセットで提供されるかどうかが大きな差になります。

4. 担当者のコミュニケーション力・レスポンス速度

広告運用の成果は、担当者のスキルだけでなくコミュニケーションの質にも大きく左右されます。EC事業では、セール期間や新商品投入のタイミングなど、広告の方針を臨機応変に変える場面が頻繁に発生します。

「連絡しても返信が翌日以降」「担当者がコロコロ変わる」といった状況は、広告運用のパフォーマンスに直結するリスクです。担当者が専任かどうか、チャットツールでの即時連絡が可能かどうかを契約前に確認しておくことをおすすめします。

5. 契約期間・解約条件が柔軟か

広告代理店との契約で注意すべきポイントのひとつが、契約期間と解約条件です。「最低契約期間6ヶ月」「中途解約は違約金あり」といった縛りがある代理店も存在します。

特に初めて広告代理店を利用する場合は、まず1〜3ヶ月の短期間で試してみて、成果や相性を見極めた上で長期契約に移行するのが安全です。最低契約期間が短い、もしくは設定されていない代理店を選ぶことで、リスクを最小限に抑えられます。

6. 広告運用だけでなく「売上改善」の視点があるか

EC広告の成果は、広告運用のスキルだけで決まるものではありません。広告のクリック後に遷移する商品ページのクオリティ、価格設定、レビュー数、在庫管理など、売上に影響する要素は多岐にわたります。

「広告のCPCやCTRは改善したが、売上は上がらない」という状態に陥る代理店は少なくありません。広告運用だけでなく、商品ページの改善や全体戦略の提案まで踏み込んでくれる代理店かどうかは、成果を出す上で非常に重要な判断基準です。

弊社がご支援した中堅サプリメントメーカー様では、KPIを流入・CVR・単価・LTVに分解して課題を明確化し、商品ページの全面改修とモール運用の見直しを実施した結果、支援開始2年で月商約2,500万円から約6,800万円(2.7倍)まで成長されました。広告費を増やすだけでは解決しない構造的課題にアプローチできるかどうかが、代理店の実力を測る試金石です(※社名非公開)。

7. アカウント譲渡・データ開示に対応しているか

代理店を変更する際や、将来的にインハウス化する際に問題になりやすいのが、広告アカウントの所有権です。代理店側のアカウントで運用されている場合、契約終了時にアカウントの引き継ぎができず、過去の運用データや学習済みの入札設定がすべてリセットされてしまうケースがあります。

広告アカウントは自社名義で開設できるか、運用データのエクスポートや引き継ぎに対応しているかを契約前に確認しておきましょう。将来のリスクを未然に防ぐための重要なチェックポイントです。

荻野勇斗 一言コメント Finner株式会社 代表取締役 荻野勇斗 500店舗以上のEC支援実績
広告代理店選びで最も見落とされがちなのが「広告の数字だけを見ている代理店」と「事業全体を見据えた代理店」の違いです。弊社にご相談いただくケースの多くは、前者の代理店で「CPCは下がったがROASが改善しない」「広告経由の売上は増えたが利益が残らない」という状況です。広告代理店を選ぶ際は、初回のヒアリングで「貴社の利益構造を教えてください」と聞いてくる会社を選んでください。利益を無視した広告運用は、結局どこかで行き詰まります。

EC広告代理店選びでよくある失敗パターンと回避策

ここでは、弊社にご相談いただく際によくお伺いする「前の代理店での失敗パターン」を4つご紹介します。同じ轍を踏まないための参考にしてください。

「実績が豊富」という言葉だけで選んでしまう

「支援実績1,000社以上」「大手企業の運用実績あり」といった情報は一見安心感がありますが、重要なのは「自社と同じ規模・同じ商材カテゴリの実績」があるかどうかです。

大企業向けの運用ノウハウが中小EC事業者にそのまま当てはまるとは限りません。「同じジャンルで、同じくらいの月商規模の店舗をどのように改善したか」を具体的に聞くことが、実績を正しく評価する方法です。

手数料の安さだけで選んでしまう

「手数料10%」「初期費用無料」といったコスト面の魅力だけで代理店を選ぶのは危険です。手数料が安い代理店は、その分担当者1人あたりの抱えるアカウント数が多いケースがあり、きめ細やかな運用改善が行き届かない可能性があります。

手数料の安さではなく、「その費用でどのレベルの運用品質が提供されるか」を見極めることが大切です。月次の改善提案の質や、レスポンスの速さを契約前に確認しましょう。

モール広告と自社EC広告の違いを理解しないまま依頼する

Google広告やMeta広告の運用に長けた代理店が、楽天RPP広告やAmazon SP広告でも同様に成果を出せるとは限りません。モール内広告はモール独自のロジックで動いているため、必要なノウハウがまったく異なります。

ECモールに出店している場合は、「モール広告の運用もできますか?」と聞くだけでなく、モール広告の具体的な改善事例を持っているかどうかを確認することが重要です。

※関連記事:楽天の広告運用代行業者20選!広告の概要から代理店の選び方まで徹底解説

KPI設計をせずに「とりあえずお任せ」で始めてしまう

「プロにお任せすれば何とかなるだろう」と、KPIや目標数値を設定しないまま代理店に依頼するケースも少なくありません。しかし、ゴールが曖昧なままでは、代理店側も何を基準に運用を改善すべきかが不明確になり、結果として成果が出にくくなります。

最低限、目標ROAS(もしくは目標ACoS)、月間の広告予算、月間の目標売上の3つは自社で設定した上で代理店に共有しましょう。もしKPIの設計自体が難しい場合は、「KPI設計から一緒に考えてくれるか」を代理店選定の基準にすることをおすすめします。

※関連記事:【2026最新】Amazon広告の予算設計と費用の目安を徹底解説!広告別相場・配分など

まとめ

本記事では、EC広告代理店の基礎知識から費用相場、失敗しない選び方のポイント7つ、よくある失敗パターンと回避策まで解説してきました。最後にポイントを整理します。

  • EC広告代理店は広告運用の専門家だが、ECコンサル会社・運営代行会社とは得意領域が異なる。自社のニーズに合った種類のパートナーを選ぶことが重要
  • EC広告にはリスティング広告・SNS広告・モール内広告・動画広告など多くの種類があり、自社に必要な広告メニューに対応できる代理店を選ぶ必要がある
  • 費用体系は手数料型・固定報酬型・成果報酬型の3種類。料金の安さだけでなく、その費用で得られる運用品質と成果で判断すべき
  • 選び方のポイントは「同業種の実績」「モール広告対応」「レポート品質」「レスポンス速度」「契約の柔軟性」「売上改善視点」「アカウント譲渡対応」の7つ
  • 「実績の数」「手数料の安さ」「とりあえずお任せ」は3大失敗パターン。具体的な事例・改善提案の質・KPI設計の姿勢で代理店の実力を見極める

EC広告代理店選びは、EC事業の成長を大きく左右する重要な意思決定です。本記事の内容を参考に、自社に最適なパートナーを見つけていただければ幸いです。

弊社がご支援した生活家電メーカー様では、広告運用の見直しによりAmazon広告のACoSを42%から19%に半減以下に改善し、広告経由売上を維持したまま利益率を大幅に回復させた実績がございます(※社名非公開)。

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Written by
荻野 勇斗
Finner株式会社 代表取締役

慶應義塾大学商学部卒業。楽天グループ株式会社、株式会社セールスフォース・ジャパン、ECコンサルティング会社を経て現職。

楽天ではSOY受賞店舗を含む500店舗以上のEC事業者を担当し、売上拡大を支援。カテゴリー内で3度の表彰に加え、楽天賞も受賞。

その後、開業2期目のECコンサルスタートアップに参画し、責任者としてすべてのECモール・自社ECを横断した戦略設計から運用まで一気通貫の支援を推進。

これらの経験を経てFinner株式会社を設立。EC運営の実務とCRMの知見をかけ合わせた「商品・顧客起点のマーケティング設計」が強み。

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